章全体を読む
視よ我汝の言に循ひて爲り我汝に賢明く聡慧き心を與ふれば汝の先には汝の如き者なく汝の後にも汝の如き者興らざるべし
是において神かれにいひたまひけるは汝此事を求めて己の爲に長壽を求めず又己のために富有をも求めず又己の敵の生命をも求めずして惟訟を聽き別る才智を求めたるに因て
我亦汝の求めざる者即ち富と貴とをも汝に與ふれば汝の生の涯王等の中に汝の如き者あらざるべし