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ペテロ出でて隨ひしが、御使のする事の眞なるを知らず、幻影を見るならんと思ふ。
御使いふ『帶をしめ、鞋をはけ』彼その如く爲たれば、又いふ『上衣をまとひて我に從へ』
かくて第一・第二の警固を過ぎて町に入るところの鐵の門に到れば、門おのづから彼 等のために開け、相 共にいでて一つの街を過ぎしとき、直ちに御使はなれたり。