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これ『獸すら山に觸れなば、石にて撃るべし』と命ぜられしを、彼らは忍ぶこと能はざりし故なり。
ラッパの音、言の聲にあらず、この聲を聞きし者は此の上に言の加へられざらんことを願へり。
その現れしところ極めて怖しかりしかば、モーセは『われ甚く怖れ戰けり』と云へり。