章全体を読む
兩親こたへて言ふ『かれの我が子なることと、盲目にて生れたる事とを知る。
問ひて言ふ『これは盲目にて生れしと言ふ汝らの子なりや、さらば今いかにして見ゆるか』
されど今いかにして見ゆるかを知らず、又その目をあけしは誰なるか、我らは知らず、彼に問へ、年 長けたれば自ら己がことを語らん』