章全体を読む
葡萄園の主いふ「われ何を爲さんか。我が愛しむ子を遣さん、或は之を敬ふなるべし」
なほ三度めの者を遣ししに、之をも傷つけて逐ひ出したり。
農夫ども之を見て互に論じて言ふ「これは世嗣なり。いざ殺して其の嗣業を我らの物とせん」