章全体を読む
『アバ父よ、父には能はぬ事なし、此の酒杯を我より取り去り給へ。されど我が意のままを成さんとにあらず、御意のままを成し給へ』
少し進みゆきて、地に平伏し、若しも得べくば此の時の己より過ぎ往かんことを祈りて言ひ給ふ
來りて、その眠れるを見、ペテロに言ひ給ふ『シモンよ、なんぢ眠るか、一 時も目を覺しをること能はぬか。