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岩に乘り上げんことを恐れて、艫より錨を四つ投して夜明を待ちわぶ。
水を測りたれば、二 十 尋なるを知り、少しく進みてまた測りたれば、十 五 尋なるを知り、
然るに水夫ら船より逃れ去らんと欲し、舳より錨を曳きゆくに言 寄せて小艇を海に下したれば、