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然るに水夫ら船より逃れ去らんと欲し、舳より錨を曳きゆくに言 寄せて小艇を海に下したれば、
岩に乘り上げんことを恐れて、艫より錨を四つ投して夜明を待ちわぶ。
パウロ、百卒長と兵卒らとに言ふ『この者ども若し船に留らずば、汝ら救はるること能はず』