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妻は夫の生ける間は繋がるるなり。然れど夫もし死なば、欲するままに嫁ぐ自由を得べし、また主にある者にのみ適くべし。
されば其の娘を嫁がする者の行爲は善し。されど之を嫁がせぬ者の行爲は更に善し。
然れど我が意見にては、その儘に止らば殊に幸福なり。我もまた神の御靈に感じたりと思ふ。