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われ斯くのごとき人のために誇らん、されど我が爲には弱き事のほか誇るまじ。
かれパラダイスに取去られて、言ひ得ざる言、人の語るまじき言を聞けり。
もし自ら誇るとも我が言ふところ誠實なれば、愚なる者とならじ。されど之を罷めん。恐らくは人の我を見われに聞くところに過ぎて、我を思ふことあらん。