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ヱヒウすなはち面をあげて窓にむかひ誰か我に與ものあるや誰かあるやと言けるに二三の寺人ヱヒウを望みたれば
ヱヒウ門に入きたりたればその主を弑せしジムリよ平安なるやと言り
彼を投おとせと言りすなはち之を投おとしたればその血牆と馬とにほどばしりつけりヱヒウこれを踏とほれり