章全体を読む
タマル振袖を着ゐたり王の女等の處女なるものは斯のごとき衣服をもて粧ひたりアムノンの侍者かれを外にいだして其後に戸を楗せり
其側に仕ふる少者を呼ていひけるは汝此女をわが許より遣りいだして其後に戸を楗せと
タマル灰を其首に蒙り着たる振袖を裂き手を首にのせて呼はりつつ去ゆけり