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世界とその中のあらゆる物とを造り給ひし神は、天 地の主にましませば、手にて造れる宮に住み給はず。
われ汝らが拜むものを見つつ道を過ぐるほどに「知らざる神に」と記したる一つの祭壇を見出したり。然れば我なんぢらが知らずして拜む所のものを汝らに示さん。
みづから凡ての人に生命と息と萬の物とを與へ給へば、物に乏しき所あるが如く、人の手にて事ふることを要し給はず。