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集りたる高樓には多くの燈火ありき。
一週の首の日われらパンを擘かんとて集りしが、パウロ明日いで立たんとて彼 等とかたり、夜半まで語り續けたり。
ここにユテコといふ若者 窓に倚りて坐しゐたるが、甚く眠氣ざすほどに、パウロの語ること愈々 久しくなりたれば、遂に熟睡して三階より落つ。これを扶け起したるに、はや死にたり。