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ただ己らの宗教、またはイエスと云ふ者の死にたるを活きたりと、パウロが主張するなどに關する問題のみなれば、
訴ふる者かれを圍みて立ちしが、思ひしごとき惡しき事は一つも陳ぶる所なし。
かかる審理には我も當惑せし故、かの人に「なんぢエルサレムに往き彼處にて審かるる事を好むか」と問ひしに、