章全体を読む
夜の明けんとする頃、パウロ凡ての人に食せんことを勸めて言ふ『なんぢら待ち待ちて食事せぬこと今日にて十 四日なり。
ここに兵卒ら小艇の綱を斷切りて、その流れゆくに任す。
されば汝らに食せんことを勸む、これ汝らが救のためなり、汝らの頭髮 一筋だに首より落つる事なし』