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今われを遣し給ひし者にゆく、然るに汝らの中、たれも我に「何處にゆく」と問ふ者なし。
我これらの事を語りたるは、時いたりて我が斯く言ひしことを汝らの思ひいでん爲なり。初より此 等のことを言はざりしは、我なんぢらと偕に在りし故なり。
唯これらの事を語りしによりて、憂なんぢらの心にみてり。