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門を守る婢女、ペテロに言ふ『なんぢも彼の人の弟子の一人なるか』かれ言ふ『然らず』
ペテロは門の外に立てり。ここに大 祭司に知られたる彼の弟子いでて、門を守る女に物 言ひてペテロを連れ入れしに、
時 寒くして僕・下役ども炭火を熾し、その傍らに立ちて煖まり居りしに、ペテロも共に立ちて煖まりゐたり。