章全体を読む
饗宴 長、葡萄酒になりたる水を嘗めて、その何處より來りしかを知らざれば(水を汲みし僕どもは知れり)新郎を呼びて言ふ、
また言ひ給ふ『いま汲み取りて饗宴 長に持ちゆけ』乃ち持ちゆけり。
『おほよそ人は先よき葡萄酒を出し、醉のまはる頃ほひ劣れるものを出すに、汝はよき葡萄酒を今まで留め置きたり』