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兄 怒りて内に入ることを好まざりしかば、父いでて勸めしに、
答へて言ふ「なんぢの兄弟 歸りたり、その恙なきを迎へたれば、汝の父 肥えたる犢を屠れるなり」
答へて父に言ふ「視よ、我は幾歳もなんぢに仕へて、未だ汝の命令に背きし事なきに、我には小 山羊 一匹だに與へて友と樂しましめし事なし。