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イエスの誕生
イエスの誕生がマリアとヨセフに知らされ、そしてベツレヘムで生まれます。
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版
Japanese Bungo yaku / Taisho kaiyaku
1
その頃、天下の人を戸籍に著かすべき詔令、カイザル・アウグストより出づ。
2
この戸籍 登録は、クレニオ、シリヤの總督たりし時に行はれし初のものなり。
3
さて人みな戸籍に著かんとて、各自その故郷に歸る。
4
ヨセフもダビデの家系また血統なれば、既に孕める許嫁の妻マリヤとともに、戸籍に著かんとて、ガリラヤの町ナザレを出でてユダヤに上り、ダビデの町ベツレヘムといふ處に到りぬ。
6
此處に居るほどに、マリヤ月 滿ちて、
ルカ記 2:7 - 初子をうみ、之を布に包みて馬槽に臥させたり。旅舍にをる處なかりし故なり。
7
初子をうみ、之を布に包みて馬槽に臥させたり。旅舍にをる處なかりし故なり。
8
この地に野宿して、夜 群を守りをる牧者ありしが、
9
主の使その傍らに立ち、主の榮光その周圍を照したれば、甚く懼る。
10
御使かれらに言ふ『懼るな、視よ、この民 一般に及ぶべき、大なる歡喜の音信を我なんぢらに告ぐ。
11
今日ダビデの町にて汝らの爲に救主うまれ給へり、これ主キリストなり。
12
なんぢら布にて包まれ、馬槽に臥しをる嬰兒を見ん、是その徴なり』
13
忽ちあまたの天の軍勢、御使に加はり、神を讃美して言ふ、
14
『いと高き處には榮光、神にあれ。地には平和、主の悦び給ふ人にあれ』
15
御使 等さりて天に往きしとき、牧者たがひに語る『いざ、ベツレヘムにいたり、主の示し給ひし起れる事を見ん』
16
乃ち急ぎ往きて、マリヤとヨセフと、馬槽に臥したる嬰兒とに尋ねあふ。
17
既に見て、この子につき御使の語りしことを告げたれば、
18
聞く者はみな牧者の語りしことを怪しみたり。
19
而してマリヤは凡て此 等のことを心に留めて思ひ囘せり。
20
牧者は御使の語りしごとく凡ての事を見 聞せしによりて、神を崇めかつ讃美しつつ歸れり。
21
八日みちて幼兒に割禮を施すべき日となりたれば、未だ胎内に宿らぬ先に御使の名づけし如く、その名をイエスと名づけたり。
22
モーセの律法に定めたる潔の日 滿ちたれば、彼ら幼兒を携へてエルサレムに上る。
23
これは主の律法に『すべて初子に生るる男子は、主につける聖なる者と稱へらるべし』と録されたる如く、幼兒を主に献げ、
24
また主の律法に『山鳩 一つがひ或は家 鴿の雛 二 羽』と云ひたるに遵ひて、犧牲を供へん爲なり。
25
視よ、エルサレムにシメオンといふ人あり。この人は義かつ敬虔にして、イスラエルの慰められんことを待ち望む。聖 靈その上に在す。
26
また聖 靈に、主のキリストを見ぬうちは死を見ずと示されたれしが、
ルカ記 2:27 - 此とき御靈に感じて宮に入る。兩親その子イエスを携へ、この子のために律法の慣例に遵ひて行はんとて來りたれば、
27
此とき御靈に感じて宮に入る。兩親その子イエスを携へ、この子のために律法の慣例に遵ひて行はんとて來りたれば、
28
シメオン、イエスを取りいだき、神を讃めて言ふ、
29
『主よ、今こそ御言に循ひて、僕を安らかに逝かしめ給ふなれ。
30
わが目は、はや主の救を見たり。
31
是もろもろの民の前に備へ給ひし者、
32
異邦人をてらす光、御民イスラエルの榮光なり』
33
かく幼兒に就きて語ることを、其の父 母あやしみ居たれば、
34
シメオン彼らを祝して母マリヤに言ふ『視よ、この幼兒は、イスラエルの多くの人の或は倒れ、或は起たん爲に、また言ひ逆ひを受くる徴のために置かる。
35
――劍なんぢの心をも刺し貫くべし――これは多くの人の心の念の顯れん爲なり』
36
ここにアセルの族パヌエルの娘に、アンナといふ預言者あり、年いたく老ゆ。處女のとき、夫に適きて七 年ともに居り、
37
八 十四年 寡婦たり。宮を離れず、夜も晝も斷食と祈祷とを爲して神に事ふ。
38
この時すすみ寄りて神に感謝し、また凡てエルサレムの拯贖を待ちのぞむ人に、幼兒のことを語れり。
39
さて主の律法に遵ひて、凡ての事を果したれば、ガリラヤに歸り、己が町ナザレに到れり。
40
幼兒は漸に成長して健かになり、智慧みち、かつ神の惠その上にありき。
41
かくてその兩親、過越の祭には年毎にエルサレムに往きぬ。
42
イエスの十二 歳のとき、祭の慣例に遵ひて上りゆき、
43
祭の日 終りて歸る時、その子イエスはエルサレムに止りたまふ。兩親は之を知らずして、
44
道伴のうちに居るならんと思ひ、一日 路ゆきて、親族・知邊のうちを尋ぬれど、
45
遇はぬに因りて復たづねつつエルサレムに歸り、
ルカ記 2:46 - 三日ののち、宮にて教師のなかに坐し、かつ聽き、かつ問ひゐ給ふに遇ふ。
46
三日ののち、宮にて教師のなかに坐し、かつ聽き、かつ問ひゐ給ふに遇ふ。
47
聞く者は皆その聰と答とを怪しむ。
48
兩親イエスを見て、いたく驚き、母は言ふ『兒よ、何 故かかる事を我らに爲しぞ、視よ、汝の父と我と憂ひて尋ねたり』
49
イエス言ひたまふ『何 故われを尋ねたるか、我はわが父の家に居るべきを知らぬか』
50
兩親はその語りたまふ事を悟らず。
51
かくてイエス彼 等とともに下り、ナザレに往きて順ひ事へたまふ。其の母これらの事をことごとく心に藏む。
52
イエス智慧も身のたけも彌まさり、神と人とにますます愛せられ給ふ。
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