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遂に女に言ひ給ふ『なんぢの罪は赦されたり』
この故に我なんぢに告ぐ、この女の多くの罪は赦されたり。その愛すること大なればなり。赦さるる事の少き者は、その愛する事もまた少し』
同席の者ども心の内に『罪をも赦す此の人は誰なるか』と言ひ出づ。