章全体を読む
日 傾きたれば、十二 弟子きたりて言ふ『群衆を去らしめ、周圍の村また里にゆき、宿をとりて食物を求めさせ給へ。我らは斯かる寂しき所に居るなり』
されど群衆これを知りて從ひ來りたれば、彼らを接けて、神の國の事を語り、かつ治療を要する人々を醫したまふ。
イエス言ひ給ふ『なんぢら食物を與へよ』弟子たち言ふ『我らただ五つのパンと二つの魚とあるのみ、此の多くの人のために、往きて買はねば他に食物なし』