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心して目を覺しをれ、汝 等その時の何時なるかを知らぬ故なり。
その日その時を知る者なし。天にある使者たちも知らず、子も知らず、ただ父のみ知り給ふ。
例へば家を出づる時、その僕どもに權を委ねて、各自の務を定め、更に門守に、目を覺しをれと命じ置きて、遠く旅立したる人のごとし。