章全体を読む
群衆のうちの一人こたふ『師よ、唖の靈に憑かれたる我が子を御許に連れ來れり。
イエス問ひ給ふ『なんぢら何を彼らと論ずるか』
靈いづこにても彼に憑けば、痙攣け泡をふき、齒をくひしばり、而して痩せ衰ふ。御弟子たちに之を逐ひ出すことを請ひたれど能はざりき』