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彼は實に病にかかりて死ぬばかりなりしが、神は彼を憐みたまへり、啻に彼のみならず、我をも憐み、憂に憂を重ねしめ給はざりき。
彼は汝 等すべての者を戀ひしたひ、又おのが病みたることの汝らに聞えしを以て悲しみ居るに因りてなり。
この故に急ぎて彼を遣す、なんぢらが再び彼を見て喜ばん爲なり。又わが憂を少うせん爲なり。