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われすでにわが衣服を脱り いかでまた着るべき 已にわが足をあらへり いかでまた汚すべき
われは睡りたれどもわが心は醒ゐたり 時にわが愛する者の聲あり 即はち門をたたきていふ わが妹わが佳耦 わが鴿 わが完きものよ われのために開け わが首には露滿ち わが髮の毛には夜の點滴みてりと
わが愛する者戸の穴より手をさしいれしかば わが心かれのためにうごきたり