章全体を読む
人々 食し飽きてのち、穀物を海に投げ棄てて船を輕くせり。
船に居る我らは凡て二 百 七 十 六 人なりき。
夜明になりて、孰の土地かは知らねど、砂濱の入江を見出し、なし得べくば此處に船を寄せんと相 議り、