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御弟子の一人にて、イエスを賣らんとするイスカリオテのユダ言ふ、
マリヤは價 高き混りなきナルドの香 油 一斤を持ち來りて、イエスの御足にぬり、己が頭髮にて御足を拭ひしに、香 油のかをり家に滿ちたり。
『何ぞこの香 油を三 百デナリに賣りて、貧しき者に施さざる』