章全体を読む
イエス言ひ給ふ『なんぢ此の言によりて[安んじ]往け、惡鬼は既に娘より出でたり』
女こたへて言ふ『然り、主よ、食卓の下の小狗も子供の食屑を食ふなり』
をんな家に歸りて見るに、子は寢臺の上に臥し、惡鬼は既に出でたり。